研究室概要
私は絵画によって現代の美術に参加することを続けてきました。服を着てその服に描くこと《目の服》や、透明のポリエステルフィルムに油彩やテンペラで描いた《ホテル・パシフィカ》、《透明壁画・人工夢》、カンヴァスに手練りの油彩絵具やテンペラ絵具を複合的に使用した《人雲》、《夜のクレマチス》、《火口》、《空と炎》などがあります。列挙した作品は愛知県美術館や豊田市美術館、徳島県立近代美術館に収蔵されていて常設展などで観てもらえることがあるかもしれません。
最近は「精神と物質の衝突と融解の絵画的表現」に取り組んでいます。私たちの精神は抽象的に静的にあるのではなく、この物質世界と接触することによって生々しく動的にあるのだと思います。《ピアニカ−ピアニカ・ガール》、《虫眼鏡−血虫》、《赤い雲》などはピアニカや虫眼鏡、布団のような大きなフェルトに油彩絵具や顔料インクで描いた作品です。私たちの「魂のありか」はどこでしょう?皮膚にあるのではという人がいます。私もそんな気がします。「絵画という皮膚」そんな想像が広がります。
絵画の形式に固執せず、絵具と支持体の自由な関係を模索しながら、「魂のありか」を求めて行きたいと思います。
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