大学院

井出研究室

井出 創太郎

Sotaro IDE

准教授

専門分野
版画

研究室概要

井出創太郎研究室では、版による表現を基軸にしながら自らの表現の探究を行い、同時に作品の居所、自身の居所を探究します。

■落石計画 http://ochiishikeikaku.com/

「落石計画」は、北海道根室地域の歴史の生き証人ともいえる旧落石無線送信局の廃墟となった建物の再生を図りながら、地方(=周縁)からの脱中心的な文化発信や、あらたなコミュニケーションのあり方の可能性を模索する実験プロジェクトです。井出創太郎+高浜利也のアーティスト ユニットが中心となり、2008年に始動したこのプロジェクトは、毎年夏、落石計画の核となる「対話空間(=銅版の茶室)」の制作を公開しながら、展覧会を開催し、関連行事としてワークショップ、ギャラリートークを開催しています。

「落石計画」は、サイトが用意され、そこで何が出来るかとする、場(概念)から導き出される演繹的な構築の手順を踏むサイトスペシティックな作品の展開ではなく、起点が銅版画であり、版画で何ができるのかとの視座をもつ特異性、特殊性を有しています。このことから、井出創太郎研究室では、「落石計画」において開催される展覧会の運営と共に、版画、版表現、版概念を基軸にしたワークショップに参画しています。

■愛知県立芸術大学 瀬戸内ARTプロジェクト「MEGI HOUSE」

井出創太郎研究室では、教育・研究の実践の場として、版表現・版概念を基軸にする作品を、特異性を有する場(概念)に設置し、場と作品との関係を探究する内容の展覧会を企画、立案、開催、運営をおこなっています。

井出創太郎研究室ではこれまで、瀬戸内芸術祭において様々なプログラムを展開する愛知県立芸術大学の活動拠点となるべく、記憶を宿した家屋の修繕をおこないながら、様々な表現の集合体としてカタチ創られている一軒の家屋「MEGI HOUSE」(香川県高松市女木島)を舞台に、「女木島その光と記憶」展(2012)、「Whereabouts of prints-系譜の書-」展(2014)、田中藍衣「風景Cへの踏査」展「女木島―光射の器/島の影-」展(2017)、女木島「光射の器/島の影」展(2018)を開催してきました。いずれの展覧会も、女木島の家屋が有するオオテ(石垣)を「大切なものを守り紡ぐ殻」とし、囲まれた場を「祝福の器」と捉え、そこに「作品の居所を求める」試みとして展開したものとなりました。

博士前期課程